「 ECR は水面下で広がっている 」
LOGI-BIZ 2012年12月号の特集「食品SCM勝つのは誰だ」から。要約すると・・1、日本の現状 |
2011年から始まった「製・配・販連携協議会」は経済産業省の危機感が反映している。
「SCM」の手法として、アメリカで90年台初頭開発された「ECR」は、ヨーロッパへ波及し、啓蒙活動から個別取り組みへ落とし込まれ広がった。
日本はいまだに啓蒙が必要だ。
2、欧州のECRの歴史 |
1990年台 アメリカではウォルマートとP&Gの取り組みのように大きく前進し一定の成果
2000年台 ヨーロッパで本格的にECR運動を開始(テスコ・メトロ・P&G・ユニリーバ・コルゲート・ネスレが牽引)
2003〜5年 ヨーロッパECR運動の最盛期
2006〜 成果の上がるプログラムとなり、個別取り組みに移り、高度化が進んでいる。
3、ECRの活動状況 |
ECRは小売りとメーカーのコラボレーションがベースのため、業界全体のコンセンサスが大事。
「ECRヨーロッパ」には当時、多くの企業が参加し、積極的に意見交換や事例発表が行われた。
啓蒙が済み、個別取り組みに移り、成果の上がるプログラムとなった。
成果の上がるプログラムをわざわざライバルに公表する必要が無いので、この活動は水面下に潜る。
その結果「ECRヨーロッパ」の活動はピークを過ぎ、盛り上がりも以前ほどではなくなる。
それと反比例して個別の取り組みは高度化が進んでいっ。
4、日本のECRは? |
ECRのコンセプトは90年台から知られる。
しかし、これまでECRの取り組み、機運は盛り上がる事は無かった。
ECRは日本市場になじまない?
アメリカと日本では流通構造に大きな違いがある?
フランス、イタリア、スペインなど
日本と同様に、小規模な個人商店が分散し、市場や卸が大きな役割を果たしている。
フランス カルフールはECRで出遅れた。現在挽回に懸命。
日本の小売業も今や本格的に海外進出。
日本の商慣行を現地のサプライヤーに持ち込んでも相手にされない。
日本の流通のガラパゴス化を肌で感じている。
ウォルマート配下の西友の取引制度を、好意的評価をするサプライヤーが増えている。
価格交渉は厳しいが、後から不透明なマージンを要求されない。
メーカーと手を組み、数年かけて商品カテゴリーを育てる。
コラボレーションは、信頼できる。 と好評価。
5、エイチエルは |
この記事を読んで、エイチ・エルの共同配送はECRその物で、メーカーと小売りをつなぐ、コラボレーションです。
日本でのECRはまったく進行していないのではありません。弊社のように成果が上がっています。
ECRの基本は、メーカーと小売りのコラボレーションです。
製菓製パン業種はもとより、食品製造関係であればECMは可能です。エイチエルのご用意している設備で実現できます。帳合いも関係なく、合理化の実現に協力できると考えています。
小売業だけでなく、北海道へ進出したいメーカーや、倉庫の増設を考えているメーカーも、是非一度ご相談いただければと思います。
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